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商社の仕事のしくみ

商社とは、広義では貿易業務を中心に、国内外での物資の販売業に分類され、メーカーと販売業者の仲介業者をさしています。さまざまな商品を扱う「総合商社」と得意分野に特化して専門の商品を扱う「専門商社」とに大別されています。商社の特徴は、商取引だけでなく、それを補う金融機能、物流機能、コンサルティング機能などを同時に提供することがあげられます。ここ数年は、この商社ならではのネットワークとノウハウを生かし、新たな商取引や事業への参入が著しい業界となってきています。
◆ここ数年の好業績、その要因とは?
1990年代後半のバブル崩壊以降2000年まで、商社は冬の時代といわれ、業績の低迷が続いていました。ところが、2004年以降から年を追うごとに業界全体の売り上げは上昇し続け、2008年3月期決算では、総合商社の上位5社が過去最高益を記録するほど、商社夏の時代となっています。
その主な要因としては、ここ数年の資源・エネルギーの価格高騰やアジア・中東の新興国の経済成長などが挙げられます。こうした外的経済要因のほかに、1990年後半の商社低迷時代から、商社自らが経営体質の改善を図ってきたことが実を結んできていると言われています。
かつて、「貿易業」や「仲介業」と言われてきた商社です。当然商品を仲介する仕事では、利益が低く薄利多売業界と言われていました。ところが、昨今は「事業投資・事業経営業」へビジネスモデルを変貌させてきたのです。具体的には、どのような転換を図ったのでしょう。
◆商社のビジネスモデルの変貌
資源・原材料→製造→買手(消費者や企業など)が基本の商取引。かつての商社は、この商取引の中でも仲介役を主な業務としていました。現在、商社は各業界への投資・提携をすすめることで、商取引の拡大と利益率の確保へと転換してきています。
世界各地で化学部門の強化や、資源確保のための投資、提携にはじまり、コンビニやスーパーなど小売業界への経営参入へとビジネス領域の拡大です。まさに、商取引の川上から川下まで、「バリューチェーン(価値連鎖)」の構築へとビジネスモデルの変貌が今の業績へとつながっているのです。
今後の商社は、この「事業投資・事業経営業」をますます拡大していくことが求められていると共に、海外との競争力を高め、国際経済に左右されない安定した経営体質の基盤作りが、業界として大きな課題となっています。














